ROBOCIPの取り組み ROBOCIP 設立の背景 産業用ロボットは、自動車産業や電機・エレクトロニクス産業で数多く導入されており、その技術は製造業を発展させていく上で欠かせない基盤技術です。近年では労働力不足を背景に、食品加工や物流などサービス分野における産業用ロボットの活用も着目されており、産業用 ロボットの市場は拡大が見込まれています。 一方で、産業用ロボットの基礎技術研究分野では未知・未解明な領域が多く、さらなる裾野の拡大と研究の深化が求められており、また、かかる研究に携わる人材の育成も急務です。しかしながら、ロボットメーカーにおいて基礎技術研究に割くことができるリソースが限定的であるという課題がありました。 ROBOCIP 設立の目的 産業用ロボットの基礎技術研究分野において、ロボットメーカー各社が連携することで、単独で行うよりも研究規模・内容を拡大・深化し、SDGs (Sustainable Development Goals)に則った技術革新の基盤を強化することを目指します。また、産学連携して研究を進めることで、知識の共有化を図ります。 研究内容 基礎技術研究分野の3つの研究項目(「モノのハンドリング及び汎用動作計画に関する研究」、「遠隔制御技術に関する研究」、「ロボット新素材とセンサ応用技術に関する研究」)を定め、検証・評価を行います。各研究項目において、多品種少量生産現場をはじめとするロボット未活用領域においても対応可能な産業用ロボットを実現するための要素技術を確立することを目標とします。 さらに、各研究項目で得られた成果に基づき、実現場を模した環境での実証試験を行い、産業用ロボットのさらなる普及に資することを目指します。 <関連サイト> UROBOROS Project